
「ギターを弾くのに音楽理論って必要なの?」
そんな疑問を持ったことがある方も多いのではないでしょうか。
音楽理論を知らなくても、ギターを楽しむことはできます。
しかし音楽理論を学ぶことで曲の仕組みが理解できるようになったり、アドリブや作曲、耳コピなどにも役立てることができます。
また、好きな曲を聴いたときに「なぜこのフレーズがカッコいいんだろう?」と、その理由を考えられるようになるのも音楽理論の面白いところです。
この記事では、ギターを弾く人が音楽理論を学ぶことで得られる5つのメリットを紹介します。
「音楽理論を勉強してみたいけれど、何の役に立つのかわからない」という方は、まずここから一緒に考えてみましょう。
音楽理論を学ぶメリット
メリット①:作曲やアレンジの選択肢が増える
ギターを弾いていると、
・自分でオリジナル曲を作ってみたい
・コピーだけでなく、曲をアレンジしてみたい
と思うこともあるのではないでしょうか。
もちろん、音楽理論を知らなくても作曲することはできます。
実際にギターを弾きながら、耳で「これがいい」と思う音を探して曲を作ることも立派な作曲方法です。
そこに音楽理論の知識があると、自分のイメージする音にたどり着くためのヒントが増えます。
例えば、
・思い浮かんだメロディに合うコードを考える
・コード進行に合ったメロディやフレーズを作る
・いつものコード進行に少し違った響きを加える
といった場面で、音楽理論を活用できます。
音楽理論は「この通りに曲を作らなければいけない」というルールではありません。
自分の頭の中にあるイメージを音にするための、選択肢を増やしてくれるものだと考えるといいでしょう。
メリット②:アドリブで使える音を判断しやすくなる
セッションなどでアドリブをするときにも、音楽理論は役立ちます。
私が初めて本格的なアドリブに挑戦したのは、高校3年生の夏休みに参加した音楽専門学校のサマーセミナーでした。
課題曲は「SPINNING TOE HOLD」
「テーマ演奏>アドリブ>テーマに戻る」という内容でした。
当時の私は、先生から事前に教えてもらった
・Eマイナーペンタトニックスケールを1発で弾く
・6弦12フレットをルートにしたボックスポジションを使う
ということだけを頼りに参加しました。
しかし、いざ演奏が始まると「どの音を選べばいいのか」「セクションが変わったときにどう対応すればいいのか」が分からず、思うように演奏できませんでした。
もちろん、音楽理論を知っているだけで良いアドリブができるわけではありません。
それでも、Keyやコード・スケールなどの関係を理解していると、「今鳴っているコードに対して、どんな音が使えるのか」を考えるための手がかりが増えます。
そこから自分で実際に弾いて試したり、好きなギタリストのフレーズを研究したりすることで、少しずつ自分のアドリブに使える音を増やしていくことができます。
メリット③:耳コピのヒントが増える
音楽理論は、既存の曲を耳コピするときにも役立ちます。
もちろん、最終的には実際に音を聴いて判断することが大切です。
ただ、何の手がかりもなく一音ずつ探していくのと、曲のKeyやコード・スケールなどをある程度予測しながら探すのとでは、耳コピの進めやすさが変わってきます。
例えば曲のKeyが分かれば、その曲で使われる可能性が高いコードや音をある程度予測することができます。
コード進行を耳コピするときにも、
・このKeyなら、どんなコードが登場しやすいか
・ベース音からどのコードが考えられるか
・メロディやフレーズがどのスケールをもとに作られているか
といったことを考えながら音を探せるようになります。
音楽理論は「聴かなくても答えが分かるもの」ではありません。
耳で聴いた音の正体を探すためのヒントを増やしてくれるものと考えるといいでしょう。
耳コピした曲を音楽理論の視点から分析すると、単に「弾けるようになった」で終わらず、その曲から新しい知識を学ぶこともできます。
「なぜこのコード進行が使われているのか」「なぜこのフレーズがこのコードの上でカッコよく聴こえるのか」と考えていくことで、好きな曲そのものが音楽理論の教材になります。
メリット④:楽曲の理解が深まる。
音楽理論を学んでから曲を聴いてみると、それまで何となく「カッコいい」「いい曲だな」と感じていた部分を、少し違った視点から聴けるようになります。
例えば、
・なぜこのコード進行が心地よく聴こえるのか
・なぜこのタイミングでこのフレーズを弾いているのか
・このコードの上で、なぜこの音が印象的に聴こえるのか
といったことを、自分なりに考えられるようになります。
もちろん、音楽理論ですべてを説明できるわけではありません。
演奏のニュアンスや音色、リズムなど、楽曲の魅力を作っている要素はほかにもたくさんあります。
それでも音楽理論という視点を持つことで、「好き」という感覚から一歩踏み込んで、その曲の仕組みを考えることができます。
そして、そこで見つけたコード進行やフレーズのアイデアを自分の演奏や作曲・アドリブに取り入れることで、好きな曲から学んだことを自分の音楽にも活かせるようになります。
つまり音楽理論を学ぶことで、世界中にあるさまざまな曲を「教材」として学べるようになるということです。
メリット⑤:バンドやセッションで意思疎通しやすくなる
バンドやセッションなど、ほかの人と一緒に演奏するときにも音楽理論は役立ちます。
例えば、
・ここは3度上でハモってみよう
・この部分は半音下げてみよう
・ここからKeyを変えてみよう
といったように音楽理論の言葉を使うことで、演奏のアイデアを具体的に伝えやすくなります。
もちろん、音楽理論を知らなくても「こんな感じにしたい」と実際に弾いて伝えることはできます。
それでもお互いに共通する音楽理論の知識があると、頭の中にあるイメージを言葉で共有しやすくなり、リハーサルやセッションをスムーズに進められる場面は増えます。
音楽理論は、自分一人で音楽を理解するためだけのものではありません。
ほかのミュージシャンと音楽について話すための「共通言語」としても役立ちます。
音楽理論を学ぶとギターはもっと楽しくなる
ここまで、ギターを弾く人が音楽理論を学ぶ5つのメリットを紹介してきました。
音楽理論を知らなくても、ギターや音楽を楽しむことはできます。
好きな曲をコピーして演奏するだけでも、ギターは十分に楽しい楽器です。
しかし音楽理論を学ぶことで、単純に「弾ける」だけでなく「なぜこうなっているんだろう?」と音楽の仕組みを考える楽しさも増えていきます。
作曲やアドリブに活かしたり、耳コピのヒントにしたり、好きな曲を分析して自分の演奏に取り入れたりと音楽理論の使い方はさまざまです。
このサイトではギターを弾く人に向けて、音楽理論をできるだけ実際の演奏と結びつけながら解説していきます。
難しい言葉をただ暗記するのではなく、「これを知るとギターで何ができるようになるのか?」を考えながら一緒に学んでいきましょう。
コメント