こんにちは、ギター講師の神田です。
今回から皆さんと一緒に音楽理論の勉強を始めていきたいと思います。
記念すべき第1回は、音楽理論を学ぶメリットについて考えていきましょう!
勉強の途中で挫折してしまう人も少なくないのが音楽理論です。
学習を始める前にメリットや目的を改めて明確にして、楽しみながら学んでいきましょう!
音楽理論を学ぶメリット
メリット①:作曲をする時に、自分のイメージに辿り着くまでの時間を短縮できる。
ギターを弾き始めてしばらくすると
・自分のオリジナル曲を作ってみたい
・コピーだけじゃなくアドリブもやってみたい
と思う方も多いのではないでしょうか?
そういう方にとって音楽理論は非常に役に立ちます!
例えば音楽理論を知らない人が作曲する光景を想像してみましょう。
鼻歌などでいい感じのメロディが浮かんだとします。
頭の中にメロディはあるし、それを口ずさむこともできる。
しかしそれをどのように楽曲として完成させたら良いのかわからない…
その結果、作曲を諦めてしまうかもしれません。
そんな時は音楽理論の出番です!
音楽理論を理解していることで、
・思い浮かんだメロディにコードを付けることができたり
・コードに沿ったフレーズで楽曲をカラフルにアレンジすることもできます。
自分の楽曲の完成度を高めるために、音楽理論は大きな武器になります!
メリット②:アドリブなどの対応力が向上する。
既存の曲でアドリブをする時にも、音楽理論は大きな武器になります!
この記事を読んで頂いている皆さんの多くはこれから音楽理論を学ぶ方が多いと思いますが、もし今アドリブをしなければいけないと言われたらどうしますか?
私が初めてアドリブを取らないといけないシチュエーションになったのは高校3年生の夏休み、進学を考えて参加した専門学校のサマーセミナーでした。
課題曲は『SPINNING TOE HOLD』という曲で『テーマ〜各パートでアドリブ〜テーマに戻って終わる』という構成。
担当の先生から事前に
・Eマイナーペンタトニックスケール1発で弾けること
・6弦12フレットがルートのボックスポジション
は伝えられましたが、当時の私にとっては何のことだかさっぱり…
そしてその状態で臨んだ演奏の結果は当然の大惨敗。
何もできずとても惨めな気持ちになりました。
もちろん音楽理論だけ知っていればアドリブができるわけではありませんが、音楽理論を学んでコードやスケールを理解することで、『この曲ではどの音が合っている音なのか』などの判断ができるようになります!
その上で練習を積んでいくことで、アドリブ力は必ず向上していきます。
メリット③:耳コピのスピードや精度が向上する。
音楽理論は作曲やアドリブなど音楽を生み出す時だけでなく、既存の曲を耳コピする時にも役立ちます!
例えば音楽理論を知らない人が耳コピをする場合は、自分の音感を100%頼りにして耳コピを進めていくことになります。
メロディの耳コピだけならまだしも、コードまで耳コピをしようと思ったらかなり大変な作業になることは想像に難しくないのではないでしょうか?
こんな時にも音楽理論は役に立ちます!
音楽理論を使うことで
・メロディなどから曲のKeyを特定できる
・曲のKeyが特定できることで、登場するコードをある程度絞り込める
ので、効率よく耳コピをすすめていくことができます!
メリット④:楽曲の理解が深まる。
音楽理論を学んでから音楽を聴いてみると、
・憧れのギタリストはなぜこのタイミングでこのフレーズを弾いたのか?
・このコード進行はなぜかっこよく聴こえるのか?
・反対にここはなぜ違和感があるように聴こえるのか?
など、音楽の聴き方が変わってくると思います。
音楽理論を理解することで、それらの理由について自分で解き明かしていくことが可能になります!
そしてそこで得た知識を自分の楽曲や演奏に取り入れることで、より良い演奏へとレベルアップすることができます。
つまり音楽理論を学ぶことで、世界中のすべての曲をテキストとして学ぶことが可能になるのです!
メリット⑤:音楽仲間とのコミュニケーションが取りやすくなる。
仲間と一緒に演奏を楽しむことは、音楽の大きな醍醐味のひとつですよね!
音楽理論を学ぶことで、音楽仲間とのコミュニケーションもスムーズに行えるようになります。
例えば『ここは3度でハモってみよう!』なんて会話は、カラオケなどでも聞こえてきそうですよね。
これは一言で美しいハーモニーを生み出す提案ですが、音楽理論がわからない人は『どういう意味…?どうしたらいいの…』となってしまいます。
この場合であればハモリのメロディを実際に歌って伝えることで対応できるかと思いますが、同じ結果を得るための労力や時間は大きく変わってしまいます。
音楽理論や音楽用語などを把握しておくことで、スムーズかつストレスの少ない状態で仲間と音楽を楽しむことが可能になるのです!
音楽理論を学ぶことでギターはもっと楽しくなる!
いかがだったでしょうか?
正直なところ、音楽理論を学ばなくてもギターは十分に楽しめる優れた楽器です。
インターネットで検索すれば弾きたい曲の情報に簡単にアクセスできるので、好きな曲の弾き語りやコピーバンドを楽しみたい方にとって音楽理論は不要なものかもしれません。
しかし『音楽を作ってみたい』や『自分らしくギターを演奏してみたい』といったワンランク上のレベルを目指す人にとっては、音楽理論は強力な武器になります!
これから学ぶ知識を使って、皆さんがさらに音楽を楽しんで頂けるよう願っております。
【プロフィール】
神田 淳
1988年生まれ。埼玉県秩父市出身。
10歳よりギターを始め、高校卒業後 MI JAPAN GITに進学。
現在は主にギター講師として活動中!
『一人一人に寄り添ったレッスン』を心が得ています!
初心者の方も大歓迎ですので、お気軽にご連絡ください!
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