アリスの名曲『遠くで汽笛を聞きながら』を弾いてみました。
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譜面を作成しましたので、興味がある方はぜひ一度譜面を見ながら弾いてみてください!

第2回となる今回は『ギターソロ』セクションについて考えて行きます!
【コード進行】
今回もまずはコード進行を見ていきましょう。(上記譜面の1段目は前セクションからのピックアップなので、2段目から分析しています)
前回と同じようにコード進行をアナライズするためにローマ数字(ディグリーネーム)に置き換えてみると
Ⅰ-Ⅴ-Ⅵm-Ⅲm-Ⅳ-Ⅰ-Ⅴ
Ⅰ-Ⅴ-Ⅵm-Ⅲm-Ⅳ-Ⅴ-Ⅰ
となります。
ちなみに5小節目から8小節目は前回のイントロと同じコード進行です。
『1小節目から4小節目』と『5小節目から8小節目』を見比べると、後半だけが異なります。
『1小節目から4小節目』は最後にドミナントの役割であるⅤのコードを配置することで、5小節目のⅠに向かうように構成されています。
それに対して『5小節目から8小節目』は、7小節目から8小節目はⅣ-Ⅴ-ⅠとⅠに解決するコード進行にすることで、このギターソロセクションを一区切りさせるように構成されています。
そしてコード進行の一部分を入れ替えるだけでこんなにも意味が変わるのは、とても興味深いことです!
【フレーズ】
次に使用されている音を見ていきましょう。

上の図は今回のフレーズで使用されているポジションを図にしてみました。
Introに比べると、少し使われている音が多くなっています。
今回もペンタトニック以外に使用されている音について考えてみましょう!
理論を習ったことがある方の中には「マイナーコード時にMaj3rdを弾くなんて不謹慎だ!」と思う方がいるかもしれません。
長い音価で弾いてしまうと外れたように聞こえてしまう音ですが、コードトーンにしっかり解決することで、効果的に使われています。
何の音でも使い方によって効果的に利用できる良い例だと思います。
恐れず弾いていきましょう!
また、ここのドの音ですが、3小節目4拍目ウラウラの16分音符から弾いています。
もっと先まで見通しておくことで、安全に自転車に乗れるはずです。
これはなかなか難しいことですが、身につけることができると演奏やアドリブのレベルがぐっと上がります。
ギターの教則本を見ているとよく見かけるメジャーペンタ+♭3rdというアイディア。
今回のようにハンマリング・プリングで♭3rdの音を挟んでみたり、半音上のMaj3rdの音にスライドや半音チョーキングで解決するのが、王道の使い方です。
次に6小節目2拍目オモテに出てくるドの音。
その前に弾かれている音はB♭mのm3rdであるレ♭の音ですから、補助音と考えることができるでしょう。
次に2拍目ウラのドの音ですが、m3rd>9th>rootという音の流れになっています。
このように異なるコードトーンの橋渡しをしている音のことを、『経過音』と言います。
コードトーンだけだと音程に開きがあるので、経過音を使用することでメロディが滑らかに進んでいきますね。
【その他のポイント】
【演奏時のポイント】
また、2小節目2拍目では1回のピッキングの後に左手のみでの音程のコントロールがあります。
左手だけで音程とリズムをコントロールしないといけないので、注意が必要です。
そして6小節目ですが、運指の都合上人差し指での半音チョーキングが出てきます。
【著者プロフィール】
神田 淳
10歳よりギターを始め、高校卒業後、MI JAPAN GITを卒業
卒業後はプロギタリスト山口和也氏に師事
自身も生徒としてレッスンを受けながら、並行してサポート活動やレッスン活動を開始。
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