こんにちは、ギター講師の神田です。今回は先日公開した動画『りんどうのイントロ作ってみた!』についてまとめてみたいと思います!
↓↓まずは動画をご覧ください↓↓
『りんどう』について
2018年に行われた全国ツアー「Everybody!! Tour」初披露された楽曲。
以降音源化はされずライブのみで演奏されていたが、2019年10月23日発売の2ndアルバム『COMINATCHA!!』についに収録される。
『りんどう』を入手する
『りんどう』を分析してみる
コード進行について
まずはコード進行を見てみよう!
はい!
今回の曲はすべてKey=Gのダイアトニックコードだけで構成されているね。
そうですね。
特に解説するような内容はないから、次に進もう!
各パートのフレーズをチェック!
次に演奏内容を見ていこう!
はい!
アコースティックギター
フレーズについて
曲のコード進行は2拍ずつ変わっていっているんだけど、アコースティックギターは基本的に同じコードフォームで変わらずに弾いているのがわかるかな?
本当ですね⁉︎
こういう演奏をするときに大切なのが『自分が演奏している音が今のコードに対して何度の音になるか』ということなんだ?
どういうことですか?
コードには『テンションとして問題なく使用できる音』と『使用するのに注意が必要な音』があるんだ。
そうなんですか⁉︎
そういった使用するのに注意が必要な音のことを『Avoid Note(アボイド・ノート)』という!
アボイド・ノート…
アボイド・ノートについての詳しい解説は今回は省略するけど、『コードの上でその音を長く弾くとハズレて聞こえる音』だと思ってもらったらいいと思う。
わかりました!
そしてさっきのフレーズは基本的にそれぞれのコードのアボイド・ノートを使わないように構成されているんだ!
簡単だと思っていたけど実はすごいんですね?
よく考えられているよね!
ちなみにアコースティックギターの演奏を踏まえてコードネームをつけるとこうになる
G#m7のところだけど、弾いている音を見てみると『Root-m3rd-♭6th』という構成音になっている。
基本的に○6コードはマイナーもメジャーも♭6thにはならないから正確なコードネームはないと思うけど、無理やりコードネームをつけるとしたら 『G#m(♭6 omit5th)』みたいな感じかな?
開放弦という発想があるギター特有の響きかもしれないね!
難しそう…
こういった感じで『同じ音を演奏していても周りのコードが変わることでその音の意味合いが変わっていく』というのは覚えておきたいアイディアだね。
覚えておきます!
その上で必要なときはしっかりコードフォームを押さえるといい!
4小節目のBはしっかりコードを押さえることで、5小節目のEに進むドミナントの役割を果たしているね!
そういうことなんですね。
ただ弾くだけでは気づかない場所も、いろいろ考えると学ぶことが多いです!
そうだね!
じゃあ次に演奏のポイントを見ていこう!
はい!
演奏のポイントについて
左手はさっきの解説以外特に解説する必要はないと思う。
だから右手をみていこう!
右手も基本的に2分音符でジャラーンとやってるだけですよね?
そうだね!
今回はそのジャラーンのタイミングについて考えてみよう?
ジャラーンのタイミング?
2分音符だから1拍目と3拍目にジャラーンと弾くわけだよね?
そうです!
1拍目や3拍目のジャストのタイミングというのは本当に一瞬だ。
それに比べてジャラーンは4弦から1弦に向けてゆっくり弾くような演奏をされている。
そうですね!
じゃあこのジャラーンのタイミングとして正しいのはどこだろう?
あっ…
どれが良いかわかるかな?
わからないです…
どれが良いんでしょう?
一般的には1つ目の『1拍目の前から弾き始めて、最後の1弦を1拍目ジャストになるように弾く』といいと思う!
なるほど!
そうしないと少しモタったような、リズムが悪く聞こえるから注意しよう!
エレキギター(サイドギター)
フレーズについて
フレーズは先ほどのアコースティックギターと同じなので省略するね!
はい!
サウンドメイクについて
今回も音作りは基本的にBOSSのGT-100を使用して、ディレイとリバーブだけDTMのプラグインでかけています。
アンプタイプ
50年代後期のFender/Bassmanをモデリングした『TWEED』を使用
演奏のポイントについて
今回注目してもらいたいのはピッキングをする位置だ!
ピッキングの位置?
今回は歪みの弱いクランチサウンドだから、ピッキングする位置で音が如実に変わってくる!
なんとなくピッキングするんじゃなくて、明確な理由を持ってピッキングする位置を決める必要があるんだ。
なるほど!
具体的にはどうに変わるんですか?
ピッキングの位置が
・ブリッジに寄る程ジャキっとしたブライトなサウンド
・ネックに寄る程丸みを帯びたメロウなサウンド
になっていくんだ!
そんなに変わるものですか?
これはすごい変わる!
特に歪みの少ないギターでは違いを感じやすいね。
今回の曲ではどの辺で弾いたらいいんですか?
今回は普通よりも少しブリッジ寄りで弾くといいと思う!
やってみます!
エレキギター(リードギター)
フレーズについて
今回のフレーズはすべてKeyのダイアトニックスケールだけで構成されているね。
そうですね。
今回の中で特徴的なのはオクターブ奏法かな。
今回みたいなシンプルなメロディは単音で弾くと少し寂しく感じることがある。
そういったものでもオクターブ奏法で弾くと音に厚みが出て、印象的にすることができるんだ!
なるほど、参考になります!
音作りについて
アンプタイプ
Rolandを代表する名機JC-120をモデリングしたJC-120を使用
演奏時のポイント
今回のフレーズを弾く上で特徴的だなと思ったのは、押さえた弦を離さずに次の音に向かうところかなと思う。
スライドという事ですか?
スライドほど意識的ではないんだけど、滑らかに音を繋ぐために指を弦から離さない感じ。
どういう事ですか?
例えば下の図を見て欲しいんだけど、指を離さず演奏したところに色をつけてみたものなんだ。
こんなに色が?
つまりそれだけ音がつながっているという事だね。
これが滑らかな音のつながりの秘密なんですね。
そうだね!
指を離さないということは次の音に移動する時に途中のフレットを通過するわけだから、結果滑らかにつながっていく。
それがこの穏やかなイントロにあってるんじゃないかな?
わかります!
使用機材について
アコースティックギター
MARTIN/D-35
3ピースのバック材が特徴的なモデル。
MARTINといえばD-45や000-28など有名なモデルがたくさんありますが、このD-35も多くのギタリストに愛用されるモデルです。
ローからハイまでバランスよく鳴る印象があり、様々な音楽に幅広く使用できるオススメのモデルです!
エレキギター
FUJIGEN/MSA-HP
日本の誇るギターメーカー『FUJIGEN』が製作したセミアコースティック・ギター。
セミアコースティック・ギターといえばGIBSONの『ES-335』が代表的ですが、このギターはES-335より一回り小さいのが特徴。
外国人に比べて平均的に身体の小さい日本人や、女性でも抱えやすく設計されています。
エフェクター
BOSS:GT-100
最新モデルのGT-1000が発売されていますが、まだまだ現役で使えます!
僕は自宅練習を始め、ライブやレコーディングすべてこれ1台で完結できており、5年以上使用していますがトラブルが起きたこともない頼れる1台です!
オーディオインターフェース
TASCAM:US 4×4
シンプルな操作性と豊富な入出力でとても使いやすいと思います。
iOSとの接続も可能なため、お使いのiPadなどとも接続して使用可能です!
マイク
RODE:NT2-A
2005年MIPA(Musik Messe International Press Award)受賞のNT2Aの後継モデル
3段階で切り替え可能な指向性、PAD、ローカット・スイッチを装備し、多様なニーズにこたえます。
【プロフィール】
神田 淳
1988年生まれ。埼玉県秩父市出身。
10歳よりギターを始め、高校卒業後 MI JAPAN GITに進学。
現在は主にギター講師として活動中!
『一人一人に寄り添ったレッスン』を心が得ています!
初心者の方も大歓迎ですので、お気軽にご連絡ください!
【お問い合わせはこちらから!】
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定期的にバンドサークルも主催!
全パートメンバー募集中なので、お気軽にお問い合わせください!
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