いらっしゃい！

今回はダイアトイックコードにおける各コードの機能について勉強していこう！

以前音楽がどのように進んでいくかって話をしたことがあるんだけど、覚えているかな？

…

音楽は安定と不安定を繰り返して進んでいくんだったね！

ということはコード進行を構成するダイアトニックコードの中に

『どのコードを弾いたら安定する』

『どのコードを弾いたら不安定になる』

といったような機能(役割)があるんじゃないかな？

ということで今回は７つあるダイアトニックコードが、それぞれどの機能を持っているか学んでいこう！

メジャーkeyとマイナーkeyで違うから、今回はメジャーkeyのダイアトニックコードの機能を勉強しよう！

じゃあ早速メジャーkeyのダイアトニックコードが持っている３つの機能を紹介しよう！

まずひとつ目に紹介するのは

安定の役割を持つトニック(Tonic)

曲の始まりや終わり、あとは曲中でも一区切りしたなと感じるところのコードを見てみると、このトニックであることが多い！

これは何と言ってもⅠMaj7だね！

そうだね！

次に紹介するのはトニックの反対

不安定な役割を持つドミナント(Dominant)

そう！

不安定でこの場には止まれないって感じの役割を持っている。

ちなみにもし君が今不安定な環境にいたらどうするかな？

行ってらっしゃい！

冗談は置いておいてコード進行でも同じで、

不安定なドミナントの役割を持ったコードは、安定の役割を持ったトニックに進みたがる習性があるんだ！

そうだね。

だから逆にドミナントのままトニックに解決しないと、何とも気持ち悪い感じになってしまう可能性が高い！

例えば曲終わりの最後のコードがこのドミナントだと、なんとも言えない『そのコードで終わるの？』『トニックに行かないんかい！』って感じになる！

必ずしもダメというわけではないよ！

そういう役割や特徴を理解した上で、不安定な雰囲気で終わらせるためにあえてドミナントで曲が終わっても効果的な場合があるかもしれないよね！

そういった感じで例外もあるけど、

一般的にはトニックに進んだ方が終わった感じがして気持ちいい！

と覚えておくといいかな！

ドミナントの役割を持っているのはⅤ7だね！

最後に紹介するのは

サブドミナント(Sub Dominant)

これはトニックじゃないから安定ではないけど、ドミナントほど不安定でもないという

トニックとドミナントの中間って感じの役割を持っている！

このサブドミナントなんだけど、曲の最後のコードでも使われることが多々ある！

トニックほど終わった感がないんだけど、なんとも言えないおしゃれな感じの終わり方になるんだ！

ぜひ作ってみて！

サブドミナントの役割を持っているのはⅣMaj7だね！

以上でダイアトニックコードの３つの機能を見てきたけどわかったかな？

実はさっきの３つのコードだけでいろんな曲が演奏できちゃうんだ！

いやいや使わないことはないよ！

さっき紹介した３つのコードはダイアトニックコードの中でも主要３和音(スリーコード)と呼ばれる、それぞれの役割の代表選手みたいなものなんだ！

さっき出てこなかったダイアトニックコードにも、もちろんそれぞれ役割がある！

さっき出てきた代表選手の主要３和音に対して、これから紹介するコードたちは代理コードと呼ばれるものなんだ！

その名前の通り

主要３和音のコードの代わりに、そのコードを代用できますよ

というコードだね！

じゃあ早速それぞれの役割の代理コードを見ていこう！

まずトニックの機能をもつ代理コードを紹介するね！

スバリそれはⅢm7とⅥm7のふたつなんだ！

下の図を見てもらうとわかると思うんだけど、Ⅲm7とⅥm7のコード構成音はⅠMaj7のコード構成音とよく似ている！

だからⅠMaj7の代わりに、トニック役割を持つ代理コードとしてⅢm7とⅥm7を使用することができるんだ！

続いてドミナントの代理コードを紹介するね！

ズバリそれは『Ⅶm7(♭5)』！

その通り！

これも下の図を見てもらえるとわかるんだけど、Ⅶm7(♭5)とⅤ7のコード構成音はよく似ている。

だからⅤ7の代わりに、ドミナントの機能を持つ代理コードとしてⅦm7(♭5)を使用することができるんだ！

確かにそうだね！

でもⅢm7はⅦm7(♭5)やⅤ7のように不安定な響きじゃないよね？

Ⅲm7は不安定な響きじゃないから、ドミナントの役割を果たすことができないんだ！

それはコードの構成音にトライトーンの音程があるかどうかになる！

トライトーンというのは

増４度(Aug4th)もしくは減５度(dim5th)の音程のこと

そうだね！

次のを聞いたらわかるから聞いてみて！

今のは『シ』と『ファ』を同時に弾いたものなんだけど、どう感じたかな？

そうだね！

このトライトーンというのは最も激しく濁る音程のひとつなんだ。

だからこそトライトーンを含むコードは不安定になって、ドミナントの役割を果たすことができるようになる！

逆に考えたらトライトーンを含まないⅢm7はドミナントの役割を果たすことができないとも言えるね！

最後にサブドミナントの代理コードを紹介するね！

残ってるのがひとつしかないからわかると思うけど、サブドミナントの代理コードはずばりⅡm7だ！

これもコード構成音がⅣMaj7に似ているので、代理コードとして使用可能となる！

ということでメジャーkeyの

『トニック』『ドミナント』『サブドミナント』

に該当するコードを見てきたけどどうかな？

そうだよね（笑）

じゃあ最後に一覧表にまとめるから、チェックして次回までに覚えてきて