こんにちは、ギター講師の神田です。
今回は先日公開した動画『【初心者向け動画】指1本だけで弾ける⁉︎ASIAN KUNG-FU GENERATION『ムスタング』のメインリフ弾いてみた』についてまとめてみたいと思います!
↓まずは動画をご覧ください↓
『ムスタング』について
2010年3月21日にリリースされたASIAN KUNG-FU GENERATIONの14thシングル『ソラニン』に収録されたカップリング曲
宮﨑あおい主演の映画『ソラニン』のエンディングテーマに使用され、カップリング曲ながら高い人気を誇る楽曲です!
『ムスタング』を聞いてみる
『ムスタング』を分析してみる
コード進行について
まずはコード進行を見ていこう
はい!
見てもらうとわかるけど、すべてKey=Eメジャーのダイアトニックコードだけでできているね。
そうですね!
そして今回のコード進行では分数コードを多用されているのが特徴的だね!
分数コード?
ここに登場する『E/G#』が分数コードだ
分数コードって何ですか?
細かい説明はまた別の記事にしようと思うけど、基本的にコードは『Rootが1番低い音になる』というのが一般的な考え方だよね?
そうです…
分数コードとは『Root以外の音を1番低い音(ベース音)にしよう』という考え方なんだ!
ちなみに分母に表示されている音がベース音になる!
なるほど!
でも何のために?
その時々によって分数コードにする意味は変わってくる!
今回のケースでは『分数コードにすることでベースの動きがダイアトニックスケール上の隣の音になり、スムーズに聞こえる』と思わないかな?
確かにそうですね。
それが分数コードの力なんだ!
分数コードの力を感じてもらえたかな?
はい!
じゃあ次にフレーズ内容を見てみよう!
フレーズについて
コード進行の時に話が出てきたけど、この曲はKey=Eメジャーのダイアトニックコードだけでできている!
そうでしたね!
つまりEメジャースケールが使えるということになってくるね!
そうですね。
次に注目してもらいたいのは『コードは変わっても同じフレーズを弾いている』というところに気づいたかな?
はい!
こういうコードが変わっても同じフレーズを弾くためには、気をつけないといけないことがあるんだ!
何ですか?
それはその時のコードのアボイドノートだ!
アボイドノート?
これも詳しくはまた別の記事でまとめたいと思うけど、要は『バックに鳴っているコードに対してぶつかって聞こえる音』のことなんだ
なるほど!
しかし困ったことに、コードが変わるとアボイドノートの音も変わっていってしまうんだ!
どういうことですか?
例えばKey=Cメジャーだとしよう!
Cのコードがなっている時『ド』の音はRootだから問題なく使用できるね!
そうですね!
では次にコードが変わってGに進んだとする。
そうすると『ド』の音はGの3rdである『シ』の音と半音でぶつかるアボイドノートになってしまうんだ!
えぇっ⁉︎
じゃあどうしたらいいんですか?
そこが難しいところだね。
ただ勘違いしないで欲しいのはアボイドノートは弾いてはいけない音ではないんだ!
でも弾くとコードトーン半音でぶつかるんですよね?
確かにアボイドノートを伸ばして弾いたり、多用したりするのはよくないかもしれない。
でも実は、短い音で使用する分には問題ないんだ!
そうなんですね⁉︎
少し安心しました。
つまり同じフレーズをずっと繰り返すような曲を作る場合は、アボイドノートを強調しないようなフレーズを作る必要があることはわかったかな?
それはわかったんですけど、実際にはどうしたらいいのかわからないです。
ダイアトニックコードしか出てこないという前提で話すと、ダイアトニックスケールの2ndと5thの音はアボイドノートにならない音なんだ!
だからこの音は安心して使用することができる!
そんな音があるなら、早く教えてくださいよ!
あとは『それぞれの音を短くして強調されるような音をなくしてしまう』というのも1つの方法かもしれないね!
なるほど!
確かに速弾きなら、ぶつかってるとかあまり気にならないかもしれないですね。
サウンドメイクについて
今回も音作りは基本的にBOSSのGT-100を使用して、ディレイとリバーブだけはDTMのプラグインでかけています。
アンプタイプ:MS 1959 1
ギターアンプを語る上で欠かせないアンプを語る上で欠かせないアンプメーカー『マーシャル』
その中でも名器と呼ばれるアンプ『1959』のモデリングを選択して演奏しています!
演奏のポイントについて
今回は初心者向けに『指一本で弾けるフレーズ』ということで紹介しているから指一本で弾いてみよう!
動画を見ると中指で弾いてますね。
やっぱり中指で弾くのがいいんですか?
何指で弾いてもいいよ!
あっ!そうなんですね(笑)
でも『人差し指はやめたほうがいい』かなと思うところがある。
何でですか⁉︎
人差し指なんて一番押さえやすい指なのに!
ギターは『弦を弾いて音を出すと同時に、他の弦をミュートする必要がある』楽器なんだ!
特にこういう開放弦が使われているフレーズは、人差し指で押さえるとそのミュートがとても難しくなってしまう。
何でですか?
『左手でミュートをする時は押さえているフレットよりネック側で弦に触れておく必要がある』んだけど、人差し指で押弦してしまうとそれができなくなってしまうんだ!
なるほど!
人差し指以外がオススメな理由がわかったかな?
わかりました!
あとはこういうスライドを含むようなフレーズはリズムが乱れやすい!
気をつけて演奏しよう!
頑張ります!
使用機材について
ギター
FUJIGEN/MSA-HP
日本の誇るギターメーカー『FUJIGEN』が製作したセミアコースティック・ギター。
セミアコースティック・ギターといえばGIBSONの『ES-335』が代表的ですが、このギターはES-335より一回り小さいのが特徴。
外国人に比べて平均的に身体の小さい日本人や、女性でも抱えやすく設計されています。
エフェクター
BOSS:GT-100
最新モデルのGT-1000が発売されていますが、まだまだ現役で使えます!
僕は自宅練習を始め、ライブやレコーディングすべてこれ1台で完結できており、5年以上使用していますがトラブルが起きたこともない頼れる1台です!
オーディオインターフェイス
TASCAM:US 4×4
シンプルな操作性と豊富な入出力でとても使いやすいと思います。
iOSとの接続も可能なため、お使いのiPadなどとも接続して使用可能です!
【プロフィール】
神田 淳
1988年生まれ。埼玉県秩父市出身。
10歳よりギターを始め、高校卒業後 MI JAPAN GITに進学。
現在は主にギター講師として活動中!
『一人一人に寄り添ったレッスン』を心が得ています!
初心者の方も大歓迎ですので、お気軽にご連絡ください!
【お問い合わせはこちらから!】
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定期的にバンドサークルも主催!
全パートメンバー募集中なので、お気軽にお問い合わせください!
詳細はこちら:https://atsushi-kanda.com/session
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