L’Arc-en-Cielの『虹』を使って、ピッキングについて考える | 〜好きな曲をテキストに学ぶギタースクール〜ギター講師神田淳 Official Site

こんにちは、ギター講師の神田です！
今回はL’Arc-en-Cielの名曲『虹』を題材に取り上げて、オルタネイト・ピッキングとエコノミー・ピッキングでサウンドに差が出るのか検証してみました。
まずは動画をご覧ください！

各ピッキングについて
演奏の難易度について
サウンドについて
結局どちらを使えばいいのか？
使用機材
1. 【プロフィール】

各ピッキングについて

【オルタネイト・ピッキング】

ダウンピッキング＞アップピッキング＞ダウンピッキング＞アップピッキングという風に、ダウンとアップを規則的に行うピッキング方法。

【エコノミー・ピッキング】

例えば上昇時には、低音弦から高音弦に向けてダウンピッキングしていきますが、５弦をダウンピッキングした先に４弦があるので、４弦をそのままダウンピッキング、その先に３弦があるので３弦をまたダウンピッキングするというように進んでいきます。

逆に下降時は２弦をアップピッキングした先に３弦があるので、３弦をそのままアップピッキング、その先に４弦があるので、４弦をまたアップピッキングするとなります。

このようにダウンピッキングやアップピッキングを一連の流れの中で行っていくのが特長です。

演奏の難易度について

【オルタネイト・ピッキング】

上下に規則正しく手が動きますので、一般的にリズムキープがしやすいと言われています。
しかし、今回のような弦移動が激しいフレーズをオルタネイト・ピッキングで演奏しようとすると、狙った弦以外をピッキングしてしまうミスが起こりやすいので要注意。

【エコノミー・ピッキング】

一連の流れでピッキングをしていくので、オルタネイト・ピッキングのような違う弦をピッキングしてしまうといったミスは起こりにくいかなと思います。
ただピッキングの動きが不規則になるので、リズムキープは難しかったです。
特にスローなテンポで弾いた時に、リズムキープの難しさが顕著に現れました。

サウンドについて

【オルタネイト・ピッキング】

１音１音はっきりとしたピッキングになる傾向があるため、力強いサウンドを出したい時に選択すると、効果的だと思います

【エコノミー・ピッキング】

オルタネイト・ピッキングと比較して各弦のアタックが目立たないので、滑らかな印象です。

結局どちらを使えばいいのか？

フレーズやテンポによって弾きやすさ、サウンドも変わってくるので使い分けるのがベストです！
特に弾きやすさではなく、サウンドを基準に選ぶことができるようになれば、演奏の質が１つ上のレベルにいけると思います。

特に今回は「コードを押さえてアルペジオで弾く」というシンプルなフレーズなので、速弾きなどの超絶プレイと違い色々な人が弾けるフレーズになります。
シンプルな演奏で「いいね」と思ってもらえる、「感動してもらう」ためには、いかに細かなニュアンスを大切にできるかがすべてです。

そしてシンプルなテクニックゆえに、身につけたスキルは様々な曲で使うことができます。
この曲に限らず印象的なアルペジオの名曲はたくさんあるので、ぜひコピーして試してみて下さい！

【虹を入手する】

Clicked Singles Best 13

使用機材

【ギター】

FENDER USA/Stratocaster
L’Arc-en-CielのKenさんといえばStratocasterですよね。
僕が初めてこの曲を聴いた頃のKenさんはFernandesのストラトモデルを使用していましたが、今は本家のFENDERからKenさんモデルのStratocasterが発売されているので、L’Arc-en-Cielファンのギタリストは要チェックです。

↓↓↓Kenさんモデルの詳細は下記画像をクリック↓↓↓